最近、地方のローカル線の小さな旅がクローズアップされ、特集が組まれたりする事が増えています。ローカル線の楽しみは、普段の普通列車や自動車での交通機関をドライブするのとは、また違った風景が、何よりもゆっくりと織りなす時間と空間を贅沢に味わえる小旅であるからかもしれません。そんなローカル線の地図作成をトレースしたり、オリジナルの小旅のしおりを作成していると、なんだか自宅の一室に居ても気分のどかに素朴な車窓を眺めるような地図作成を楽しむ事ができます。房総半島を縦断する小湊鉄道は、市原市の五井駅を出発すると、上層中野駅まで、非電化の単線でのんびりノスタルジックな雰囲気を醸し出すローカル私鉄線です。最近は、観光としての演出なども、大いに注目を浴び、映画の撮影場所としても名所と呼ばれている現役の古い駅舎なども名物の1つでもあります。イベントとして、SL風ディーゼル機関車や、懐石料理を楽しむ懐石列車、トロッコ列車などの変わり種、小湊鉄道がさらに観光列車として人々の心引き付けているようです。オリジナル地図作成を行ってみると、房総半島南部に広がる地形から、その開業への道のりは、平坦なものではなかったように感じます。