地図を流用する時に気を付けたい縮尺

用途に合わせた地図を作っていくなかで、いよいよ具体的な作図へと駒を進めていく段階で、メインとなる図とともに合わせて盛り込んでいくものとされるタイトルや凡例と言った構成要素がいくつか挙げられます。その一つが「縮尺」ですが、これは地図にとって欠かせない要素と言えるでしょう。ところが記載方法などは、用途や通例と言った習わしなどで千差万別と言ってもいいでしょう。

そこでよく見られる記載方法を紹介するとともに、どのようなことに留意していけばよいか挙げていきたいと思います。よく見かけるのは、「図縮尺」と言われる地図上の単位距離と相当する線分を記載しているものから、比率(1:50,000や1対50,000など)や分数形式(1/50,000や5万分の1など)で記載されたものもあります。あるいは海外で使われている相当縮尺(1cm=500mという意味合いで1”=500’と記載)や、文言で定義されたもの(One inch to one mileなど)もありますが、わが国ではほとんど見かけることはありません。